おたより 2024年7月 No.378

[ 月例会報告 ] ( 須磨離宮公園 和室 出席 22名 )

 今回は離宮公園での初夏の蘭展となりました。
担当者が代わり新たな展示会になったと感じます。
この季節は咲く花が少ないのですが、いつもと変わらず私たちを笑顔にしてくれる蘭の展示ができました。

[ 今の温室の様子・ミニオーキッドの世界 ]  ( 講師:笹子能さん)

 栽培中の株の紹介でした。

[ 初夏の蘭展 ] (出品者数17名 出品点数58点)

カトレヤ系 15点         
パフィオペディルム系  3点
バンダ系 7点           
オンシジューム系 0
シンビジューム系 1点       
デンドロビューム系 10点
リカステ系 5点          
その他の属  17点

ご協力ありがとうございました。



[ 入賞花 ]

 各画像をクリックすると拡大画像が表示されます。 

須磨離宮公園賞
小野田登志枝さん
Thunia brymeriana
比較的大型の着生ランで、落葉性です。
春に新芽を伸ばし始めると、みるみる大きくなり、バルブの頂部から比較的大きな花を複数咲かせます。
開花期は比較的短い。洋ランとしては耐寒性が強く、冬の休眠期は乾燥させます。

神戸蘭友会賞
西口進一さん
Rhyncholaeliocattleya Shining Gold ‘Golden Sword’
西口さんご自身によって2010年に登録。美しい金の花です。

栽培賞
横島文子さん
Phalaenopsis Hatuyuki ‘Nagoriyuki’
小輪の胡蝶蘭。淡い色彩で花束のように咲いている。リップの色彩が愛らしい。

入賞
 牧田夏雄さん
 Dendrobium Gatton Sunray
 ブドウの房のように垂れ下がって咲く大型品種。
 クリームイエローでリップが赤黒い、人目を引き付けてくれます。

 笹子能さん
 Dendrobium convolutum
 パプアニューギニア低地で発見された原種です。
 夏の間は少し乾燥させますが、ほぼ、年中湿ったところを好むようです。
 花の径は3cmほどで2から4輪程度咲かせる。リップは栗色、他の弁は緑。

 山本一雄さん
 Miltoniopsis チュチュリーナ
 存在感たっぷりの大輪品種でした。
 交配名は大きく広がったリップの模様が「バレリーナのチュチュ」のようだからとか。
 華やかなピンクは濁りが無く、株もコンパクト。
 Miltoniopsis属は初夏咲きの花ですが、
 花がパンジーを大きくしたような形なので「パンジーオーキッド」と呼ばれます。
 Miltonia属と似ていますが全く別の属です。
 栽培での注意点は蒸れや暑さにやや弱いので花が終わり次第涼しく夏越しさせます。

 桜井幸弘さん
 Phragmipedium  Grande ‘Josai’
 大型交配種。茶緑色の迫力満点の花を咲かせる。
 個体名は「明石城西」の意だそうです。

 卯月尚子さん
 Catasetum Mark's Red Hermosa ‘Marks Jungle Girl’
 ワインレッドで美しい。株が完成すれば更に見応えありそうです。
 今流行りの通称タケノコ蘭。この属の花芽は株元から出ます。
 (Cycnoches属はバルブの上部または中程から出る)


 藤井秀明さん
 Cattleya warneri 
 この時期に咲くブラジルのカトレヤで秋咲きのlabiata と美しさを競い合う。
 この2種は花期のはっきりした違いがありますが、花はとても良く似ています。
 あえて言えば株がよりずんぐりしていて幅広の葉があることでしょうか。

KOS 2024年7月例会案内

日  時 : 7月21日 (日) 13:00~16:30頃
場  所 : 離宮公園  和室
当日会費 : 500円 (同伴者も同じ)

一般向け初心者講習 (講師 藤井さん 内容:季節のお手入れ)
ミニ講習会 (講師 藤井さん 内容:カトレヤ原種の特徴と栽培)

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